韓国料理「多又(マニト)」(大久保)〜三段バラ肉っていうネーミングの勇気?!

 三段バラ肉ときいて、「三段腹肉」という日本語を連想しない日本人は、この国ではかなり少数派だと思う。しかも、40代の中年とよばれる年齢層の人間はなおさらだ。だからJR総武線を背にして、大久保・職安通りのドンキホーテを少し左へ入った「多又(マニト)」に入店直後、そのメニューでデカデカと書かれた豚肉写真と「三段バラ肉」というメニューに正直、心が少し後ずさってしまった。
 しかし友人Sが、ここの豚バラ肉のリーズナブルさと美味さをすすめてくれたのだから、さっそく3人前注文。この肉に味噌と生ニンニク・生青とうがらし・キムチなどをのせて、サンチュに包んで食べると、うんまいっ!。とりわけ、千切りにしたネギにコチュジャンをあえたものが、いい濃くになっている。やっぱり韓国料理は「包んで食べる」文化だから。
 最後は男二人で、味噌(テンジャン)チゲ一人前を注文して、半分ずつしてお腹いっぱいだった。ケジャンと、ネギとタマゴたくさんのチヂミは、「ハレルヤ」の方が美味いと個人的には思う。
 しかし、この店はwebに割引券画面があり、それをプリントアウトして持参すると、10%〜15%引いてくれるという特典まである。なかなか、近頃の日本人の「得したい」ムードをうまく活用している。それで二人で39000円なら、お客にとっても割安だし。
 4人でいけば、もっと品数が頼めて、もっと安くあがるはずだ。圧倒的に韓国人客が多いのを見ても、まだ多くの日本人は知らないな。「ハレルヤ」や「松屋食堂」はかなり日本人リピーターをかかえてしまったけれども。S君、いい店のご紹介、コマオ〜(韓国語で「ありがとう〜」)。
 ちなみに、「三段バラ肉」の語源を店員さんにたずねると「サンギョップサル」という答えが返ってきた。おお、知らんかったわ。他店は「サンギョップサル」でメニューにあるものを、わざわざ日本人をギョッとさせるネーミングに言い換えている点が、さすが大陸文化の鷹揚さよのぉ〜。日本人なら絶対さけるネーミングだ。
 ところで聞きわすれたんだけれど、店名の「マニト」って、韓国語の「マニー・トゥセヨ(たくさん召し上がれ)」の短縮形?それとも地方訛(なま)り?