東大のイタリアンレストラン潜入

 ある女優さんとお会いするために、文京区本郷の東大に出かけた。東大・赤門近くにできた新校舎の13階にあるイタリアンレストランで、ランチをご一緒するためだ。
 この校舎のエレベーターがすごい。微生物学生態学、動物臨床、神経生理や免疫生理学なんたらと、各フロアの名称がとにかく凄いラインナップ。しかも目指す13階には、レストランの表記はない。その代わりに、たしか「分析室」という表記だったはずだ。同乗していた東大関係者らしき三人組も、「なんかランチ食べに来る場所っぽくないね」と苦笑していた。同感。
 13階でエレベーターが開くと、「なんか薬品臭いですね」と同行する女性編集者の方がポツリと言うと、降りざまに一同で苦笑。ぼくはカメラを忘れたことを後悔した。レストラン自体は、少々地味めな、二階分吹き抜けのゆったりした店内で、わりと賑わっていた。ぼくは豚ヒレ肉のピッツア職人風を注文。ピザが出てくるものとばかり思っていたら、バターライスをプリンのような形で添えた、チーズのかかった豚ヒレ肉料理に、ルッコラとレタスのサラダ添え。コーヒー付きで1000円だった。