いいえ、正しくは「壊れた風呂場で勉強していた男」です

rosa412006-06-15

「もう、これ、イヤだぁ〜」 
 うちの奥さんがネットサーフィンしながら、そう声をあげた。呼ばれて仕事部屋にいくと、「嗚呼、また差を広げられてしまったではないか、かつて風呂に住んでた男に」との一文が目に飛び込んできた。
「・・・・・・これ、2チャンネルに書かれちゃうよ」
 と彼女が溜息まじりに、とりこし苦労の苦笑をうかべている。そ、そんな有名人じゃねぇよっ。こんなディープな情報をにぎっているのは、かつてのアパート同居人のMしかいない。
 しかし事実を扱う仕事についている私は、この、いかにも事実めいたように書かれた一文には、きちんとツッコミを入れておかなくてはなるまい。
 つまり正しくは「かつて風呂場だった場所を勉強部屋にしていた」、もしくは「壊れた風呂場にロールカーテン風なプラスチック製お風呂カバ―をかぶせ、その上にこじゃれたテーブルクロスを敷き、さらにはダンボール箱を本棚替わりにして、そこでマスコミ各社の入社試験を受けるために勉強を始めた男」なのだ。本人が書いてるから間違いはない(*^w^*)。
 ではなぜ、そんな場所でその男、つまりオレが勉強していたのか。理由は簡単、当時のオンボロアパート(オーナーは「太陽賞」ならびに「土門拳賞」受賞のドキュメンタリー写真家のM先生)2階にあった一室は3部屋あって、すでに3人がそれぞれ住んでいたから。で、4人目のお邪魔な入居者がオレ。そして3部屋でもっと広い6畳の部屋に間借り&寝起きさせてもらい、勉強するスペースがないため、誰にも使われていない壊れた風呂場を、自分のスペースとして”再生”していたのだ。ちなみに6畳間借りプラス元風呂場使用時の家賃は、当時2万円。
 その後、男は4畳半、つづいて6畳、最後は6畳プラスMが寝起きしていた3畳部屋にまで勢力を拡大。まさにゴキブリのような生命力で、家賃6万円男にまで上りつめていくのであった―(^0^)。
 だがMよ、安心しろ。年収はたぶんオマエの方が多いから(-ロ-;)!!