愛知県豊橋市「ぎょうざ中(ちゅん)」探訪

rosa412007-05-25

「ああ、チュンぎょうざのある通り沿いね」
 雨降る豊橋駅前から、取材場所に向かうタクシーの運転手の言葉に、思わず反応してしまった。
「えっ、そのぎょうざ屋さん、有名なんですか?」
「ええ、こっちでは皆さん、よく持ち帰りされてますよ」
 そしたら取材場所と眼と鼻の先で、「ぎょうざ中(ちゅん)」という店名だった。店主はよほどの麻雀好きか、あるいは本名が「チュンさん」なのか、あるいは「中(ちゅう)」をわざと崩し読みして「ちゅん」なのか・・・、勝手にあれこれ想像してしまう。取材先でも「ええ、この辺りでは有名ですね」と聞いた時点で、心の中で気持ちは固まっていた。ジモティに愛されている店にマズイ店なし、だ。
 こういう道草感覚が、地方取材の醍醐味でもある。取材後、男3人で傘差しながら徒歩で到着すると、案の定、店内はカウンタ―席と、持ち帰り用の引渡し台のみ。車で乗り付けて持ち帰る人もいて、地元固定客に支えられてる。
 持ち帰りには7人ほどの列ができている。た、高まる期待感。カウンタ―の後ろに並ぶと、サラリ―マン2名と、家族三世代6人が並んでぎょうざを頬張っている。しかもお品書きを見ると、餃子大(10個)450円、餃子並(7個)350円だけ。渋い!ごはんのセットメニューすらない。
 厨房では5つのガスレンジが横並びで、5つの大きいフライパンいっぱいの餃子が一斉にパチパチ音を立てている。餃子のみとはいえ、よほどの回転率なのだろう。持ち帰り組のおばあちゃんから主婦、女子中学生までが大2、3人前をまとめ買いしていく。よだれが口の中にちろちろと湧いてきた。しばらく待って、午後7時過ぎに席につき、ビール2本と餃子大3人前を注文。
 餃子はキャベツ多めの低カロリー型で、うちの近所でたまに生で買ってくるのに似ていて、まあまあ美味しい。ラー油が濃くがあって、美味い。ただ、餃子そのものは飛び切り美味しい!とか、もう一度是非食べたいというレベルではなかった。これは3人とも同意見。まぁ、小さい頃から食べ親しんだ味なのだろうな。まぁ、タクシーの中から始まり、口に入れるまでのワクワク感も含めて70点。