神楽坂「ルバイヤート」〜歳を重ねる幸せを感じた夜(1) 

rosa412007-07-28

 自分が好きな料理人が、自分たちのために作ってくれる料理を食べられる幸せ。それは、ぼくにとって歳を重ねることと、ひとつの出会いによって得られた幸せのひとつ。神楽坂「ルバイヤート」に出かけ、夫婦でOさんの料理を堪能した。ちょうど同町の阿波踊りの日。Oさんとは、5月に日本橋三越本店近くのフレンチ「メルヴェイユ」に彼の紹介で出かけて以来だ。
 冨山の大岩ガキと2種のジュレの冷製から、コースが始まる。
 ジュレコンソメとトマト。このトマトのジュレとカキ、それに添えられたウニのバランスが絶妙。酸味好きなぼくにはもう堪らん!最初に一口食べて、いきなり”にんまり”モードに入る。コンソメの濃くとのコントラストも楽しめる。グラスで頼んだ、フルーティで辛めな白のミュスカデとの相性もいい。
 2皿目は、天使のえび ラビオリトリュフビスクソース(右上写真)。これはエビミソの甘みとトリュフが、ソースに適度な濃くを加えていて素晴らしい。にんまりモードが、自然と顔全体にひろがっていく。
 料理ってすごい。一口でこんなに人を幸せにする。文章書きにはできない。奥さんの2皿目は、旬の太刀魚のポワレと野菜のマリネとレモンソースを出してくれた。皿を交換して少し食べたが、新鮮な太刀魚の甘みとソースの酸味が、口の中でいい濃くになる。季節柄、酸味をコースのアクセントにしてくれている。1皿目と2皿目の間に、上品な味のパテとパンが出ていて、けっこうお腹がふくれ始める。(つづく)