「ヘン・ペソク」プロジェクト(1)〜ランニング講習会で


「典型的な偏平足ですね」
 目が点になった。40歳をこえてから、自分が知らなかった身体的特徴を指摘されるとは、想像もしなかった。先日、あるランニング講習会に出かけた。そこで靴下を脱いで、身体のバランスなどを自分でチェックする際、当日の担当講師に指摘された。おまけに衆目の前で、「典型的な」と指摘される破目に。もう苦笑いするほかない。


 さらに、両足の親指と人差し指の爪が内出血しているのを見つけられ、「前傾骨筋(スネの筋肉)を鍛えた方がいいですね」とも言われた。どちらもマラソン時にできたもの。スネの筋肉が弱いため、着地時のショックが足にダイレクトに伝わり、内出血したり、生爪をはがしやすいという。そちらは相談したかったから、手間が省けた。


 その後、足指ジャンケンや、靴下を足の指を使ってたぐり寄せる練習をやった。だが、足の指も退化しているのか、ジャンケンはチョキができないし、靴下もうまくたぐり寄せられない。ショック!


 偏平足は、着地時の衝撃を緩和する足裏アーチがない分、疲れやすく、ケガの原因になりやすい。走る場合、足裏にかかる衝撃は、体重の約3倍といわれる。病気ではないが、どう考えてもマラソンを継続するには不利。しかも、30キロ以降の減速の大きな要因でもあるのは明らか。(つづく)