グッドデザイン賞拝見〜ヌースフィア遺伝子への脚光

rosa412008-10-09



 どうですか?
 この山小屋と長屋を足して2で割ったようなパテーション!それでいて、一見無駄っぽいデザインを、150㎡の室内空間と個別空間(隙間だらけの山小屋空間)の繋ぎ役として見事に機能させている。同時に、打ち合わせ空間と作業空間との、間仕切り役にもなっている点がミソ。この一石二鳥なアプローチは、狭い国土で生きることを運命づけられた、いかにも日本的なものに見えません?


 ちょっと利休の二畳半茶室も想起させるでしょう?
 そう<利休>遺伝子も入ってるよね。実際、瞑想ルームとして茶室風空間もある。ちなみに、この写真は、プライベートなワ―クスペースからの画像なので、正面画像は、こちらの写真をご参照ください。このオフィスが元ヌースフィアメンバーI氏のもので、新進気鋭のデザイナーと、オフィスとのコーディネイトを担当したのが、元ヌースフィア社長F氏。


 そのコラボレーションが、08年度グッドデザイン賞を受賞した。オフィス部門は大手設計事務所をはじめ、かなり競争率高いと思われるから、素晴らしい!つまり、ヌース遺伝子が脚光をあびたわけです。
 

 その受賞パーティが恵比寿であったので、ちょっと覗いてきた。全体を共有しながら、同時に多機能性をも確保する。この空間のクリエイティビティは、とても今の時代を反映していると思いません?
 もっと言えば、今はなき「田町ヌースフィア」という空間の中で、オーナーはそれぞれ自分がやりたいことを企画、あるいは表現して楽しんでください、というコンセプトの延長線上にある。