マルタ・デ・ラ・ビジャ公演(江東区区民センター)〜おつかれさま
一生懸命な顔つきは、誰でもかっこいい。
奥さんのそんな表情を、舞台下から見るのも貴重。なにかしら、目を逸らしたくなるような照れ臭さ、あるいは、父兄参観の父親の不安めいたドキドキ感。ガンバレヨとひと声かけたくなる衝動とか、こういう踊りを繰り返し練習していたのか、という発見とか。いろんな気持ちが複雑にからみあって、われながら面白い。
彼女のフラメンコの舞台が、今日終わった。案外知られていないんだけど、彼女はあがり症で、できれば舞台なんか出たくなくて、練習だけしてればいいらしい。まるでそんなふうに見えない、とフラメンコ仲間からもいわれるらしいが、
今年2月に東京マラソンを走ったぼくを観に来てくれた彼女も、こんな、こんがらがった毛糸球みたいな気持ちになったんだろうか?ふと、そんなところにまで気持ちが飛んでしまう。
でも、夫婦それぞれが好きなことがあって、その好きなことで一生懸命な顔つきを互いに確認し合えるってのは、満更じゃあない。