第10回 谷川真理ハーフマラソン(2)〜at 荒川河川敷公認コース

 思えば、ぼくのマラソンデビューは2年前のこの大会。前半のオーバーペースがたたり、15キロでいったん止まって給水後、走り出そうとしたら、両脚ともカチンカチン。そこからは早歩きで、どっさり後続ランナーに抜かれて、屈辱まみれのゴールだった。それでも前半の貯金があったら、約1時間54分。かろうじて2時間を切ることができた。
 そして今日、1月11日は雲ひとつない快晴で微風、絶好のマラソン日和で、前半は暑いぐらいだった。


 ああ、この2年間で、おれも成長したなぁ〜。
 まず、走り方がガラッと変わった。アゴを引き、前方3m地点を見ながら、胸を張りつつ、両肘を後ろに引くことで上体は適度に前傾していて、きちんとお尻がフォームの中心にある。膝はいたずらに高く上げず、早歩きのようなイメージが実践できて、身体の上下動もだいぶ減った。それでなおかつ加速しようと思えば、肩甲骨をより大きく振ることでギアを切り替えられる。ハーフなら、それができることもわかった。


 記録も更新した。スタートまでの約2分を引いて、自前時計で約1時間46分。目標値に1分及ばなかったが、自己新記録!前回から2才も歳とって、約8分の記録短縮は、オジサン、素直にうれしい。
 前半5キロの上りを自重して、そこから5キロを少しペースアップして、折り返してからの下りで飛ばす。事前の作戦が、18キロまではうまく実践できた。給水も11キロすぎの1回に我慢して正解。ただし、残り3キロは多少ガス欠したのは、走りこみ量の不足が出た格好か。


 それでも約21・5キロを、自分の想定イメージに近い形でマネジメントできた。その満足感はとても深い。


 残り1キロ手前辺りでは、谷川真理さんがコース右端を逆走してきてくれて、ランナーとハイタッチしていたので、ぼくもちゃっかりハイタッチ!エネルギーを補給して、そこから7、8人かわしてゴールできた。去年の湘南国際マラソンの失速から、ちょっぴり元気を取り戻せた。この経験を、フルの方にもうまく活かしたい。


 唯一残念なのは、ゲストランナーの猫ひろしが1時間43分だったらしいこと。去年の東京も、彼は初マラソンで4時間切りしていて、今回もおれより3分早い。なぜか、おれの前に立ちはだかる猫ひろし・・・・・・。