皇居20キロ

 先週のハーフの失速をふっ切るためにも、今日は余裕をもって走り切りたかった。最初は通常どおりの反時計回りで10キロ約53分30秒。後半は時計回りで10キロ約52分。1時間45分30秒でホッとした。20キロなら、これぐらいで走れることが確認できて、先週のことは整理できた。
 しかも、時計回りは、だらだらした坂が続いて脚には堪える。これは坂の多い青梅に向けて、いい練習になる。


 快晴の今日、陽が落ちていく際、皇居の濠にオレンジ色に照りかえして、ぼくの左頬も照らした。時計回りで走る頃には陽がビル群の向こう側へ隠れ、空はすっかり赤みが増して、今度は濠をワイン色に染めていた。その左奥では東京タワーがオレンジに発光している。走りながら、艶やかな色の饗宴に思わずうっとりしてしまった。
 光る東京タワーを目指して走るのは、時計回りに走らないと見れらない。そんな当たり前のことにも気づきつつ、夕暮れどきの皇居ランを満喫した20キロ。