5年目

 程よい厚みのあるトロトロ層の上を、オタマジャクシが悠々と泳ぎ回っている。まだ生まれて間がないのか、どれも5ミリほどの頭のほうが、胴体より断然大きい。田んぼに近づいた僕の気配を察してか、ほぼ全身を横たえていた全長4センチほどのミミズが、頭部だけを残してトロトロ層にその身体をすっぽりと隠してしまった。


  去年の稲刈りからほぼ半年ぶりのマイ田んぼ。朝方の空気は冷たくパーカーとダウン姿で都内を出て来たが、昼過ぎには千葉・匝瑳市も日差しが降り注いで暖かい。長袖Tシャツ1枚でじゅうぶん。カエルの鳴き声がにぎやかな土手に背中を預けて、ボーッとしていると昼寝でもしたくなる。


  昨日の里山の会では、午前中は、地元の農家さんが伐採した竹を引っ張り下ろして燃やす作業。燃やすと竹はバチバチと爆ぜ、けっこう燃え上がる。こんな大きい焚き火は都内では無理だろう。
  昼飯は、新鮮なタケノコや梅干しの手作りおにぎりと、野菜たくさんのお味噌汁。午後は、みんなで土や雑草で覆われた水路の掃除と、畔の修復で終了。連休中の田植えにむけて、今月中に雑草とりと代掻きをする予定。いよいよ5年目の田んぼDAYSが始まる。