リモンとアヒとペルー料理(2)

rosa412005-06-11

 ペルーの代表的料理セビーチェ。最初に結婚式のためにペルーに来たときに、酸味好きなぼくはコロッと魅了された。今回は7年ぶりのペルーなのだが、また、そのときと同じ「ポンタ・ソル」(リマ市内)にやってきた。
 写真はイカをリモンでしめて、それに玉ねぎスライスをあえて、コショウなどで少々味付けしたもの。玉ねぎとイカの味が混ざり合い、奥行きのある濃くを生むんだな、これが。セビーチェの楽しみは、料理を食べた後、お皿に残ったお汁を飲み干す瞬間の至福にこそある。これも美味しいリモンがあってこそ、だ。
 日本でいくら真似たものを作っても、レモンはもちろん、ライムでもイマイチなんだよなぁ。このペルー産リモンが命なんだ。しかもヒラメなんかでセビーチェ作ったら、数万円もかかってしまうしね。
 しかも、この日、ラッキーなことがあった。うちの奥さんのお母さん(義母)は、リマ市内で、以前、日本料理店を経営していた。そのころから親しかった、このセビーチェレストランの女性オーナーと、数年ぶりの再会をこのとき果たした。
 ふいに、昔はさぞかし美人だったろう72歳の女性オーナーはこう言った。(もちろん、スペイン語だから、後から教えてもらったんだけど)
「今度アマゾンに行く機会があったら、あそこにうちのホテルとレストランがあるから、いつでも使ってね。日本の皇室の方々みたいに、赤いジュータンでお出迎えするわ」
 実は今回は日程の問題もあって、アマゾンでのエコツアー参加を断念していたぼくにとっては、まるで神様の福音みたいに、その言葉がひびいた。(つづく)