豚の丸焼きと、鶏肉ダシのクコの実入りスープ(in ペルー)

rosa412005-06-30

 また、ペルー帰省話です。今回は、義父の80回目の誕生パーティへの参加が主な目的。首都リマ市内の高級中華料理店「チーファ・ロイヤル」で親戚などを招いて行われた。この夜の料理で最も印象的だったのが、最初に出てきた豚の丸焼き(右写真)。どう、グロテスクなビジュアルでしょう。だけど、これが美味かったんだなぁ〜。
 まずパリパリに焼けた皮を、北京ダック風に5センチ大の薄いお餅にくるんで食べる。だが、これは当日出てきた、本物の北京ダックの濃厚な味にはかなわない気がした。それから豚の皮下のお肉をいただく。これは予想以上にしっかりと下味がつけてあって美味。しかしお肉関連で、この日絶品だったのは豚の頬肉。そこそこ美味しかった北京ダックを軽く凌(しの)いでいた。
 顔の中でも、頬はモノを食べるときにしっかりと動かす部位なので美味しいという。なるほど確かに、パリパリに焼けた皮と、その裏に、他の部位にはないゼラチン層がしっかりとできていて、生まれて初めて味わう、絶妙の食感と旨味が口の中に広がった。「はぁ〜」と思わずため息が出る美味さだ。
 それと、鶏肉とペルー産のタロイモ風なイモ?を、クコの実などの薬膳スパイスで煮込んだスープも絶品だった。最初はあっさりとした飲み口なのに、後でしっかりとした濃くが舌に残る。この変化がクセになり、しきりに「うまっ!」と連呼して3杯もお代わり、コース中盤で早くもお腹ちゃぷちゃぷ状態だった、ビンボー人臭い私(^^;)。
 いわば韓国料理の参鶏湯(サンゲタン)風スープなのだけれど、ペルー産のイモがいいダシになっていたんだろうな。 それらを考えあわせると、料理の美味さとは旨味(うまみ)と食感と意外性(口の中での味の変化ぶり)ということか。