40代の肉体こそが最大の教師

 先週は地方出張がつづいたので、思うように運動できなかった。そのため、金・土とジムでウォーキング・ジョギング。そして下半身強化のために、ペダルをこぐのではなく、踏み続けるマシーンで、たっぷりと汗をかいた。汗をかいて気持ちはいいが、身体はじつに重たい。身体が重たいから、心もふたたび重くなる。
 もう9月も3分の1をすぎた。東京マラソンまで5ヶ月を切っている。とりあえず、年内に10キロマラソン大会にひとつは出ておきたい。また走るとどこか痛くなるかもしれない。実際、東京マラソンをめざす仲間たちからも、膝が痛い、ふくらはぎを痛めたと、トホホで痛々しい声ばかりが寄せられる。
 そんな痛い目してまで頑張らんでもええのにぃ〜。そうシビアな目で見る人たちもいるだろう。でも、その痛みが誰よりも何よりも、自分を謙虚にしてくれる。どうしても世間を斜に構えてみて、「どうせ世の中、そんなもんだろ」と吐き捨てがちになる自分に、有無を言わさずに冷水をあびせてくれる。確実に失われていく体力や知力、精神力を目の前に突きつけてもくれる。そこにじつに等身大な生命を感じる。時間はあるようでない。