2011-01-01から1年間の記事一覧

荒川登美惠 告別式

本日は、親族の皆様には遠くは九州から駆けつけていただきまして、ありがとうございます。近隣の皆様には、昨夜にひきつづき多数ご参席いただきまして、ありがとうございます。 一昨日の朝、父から突然の電話を受けて、新幹線に飛び乗ってから、まるで夢でも…

子どものチャンネルがほしい

子どもはスゴイ。休むという発想をもっていない。 私たちが現場にたどりつくと、10歳の彼は、ニコニコしながら土を掘り返していた。まっ時おり横道にそれて、水が染み出てくるまで深く掘りすぎてたりすんだけどね。 前夜寝不足だったせいか、午前中の作業…

89歳の彼女の日常

その皺の寄った手でニンジンやゴボウを器用に刻みながら、さあ、皆さんも椅子に腰掛けて、と視線をあげて私たちをうながす。ああっ、手元をちゃんと見ないと危ないですよ、と私は思わず声をあげてしまった。 だが、それは杞憂にすぎない。89歳の彼女はすこ…

白洲正子『金平糖の味』

金平糖の味 (新潮文庫)作者: 白洲正子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/10/28メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (6件) を見る じつに濃厚な味わいで、何度も読み返さないと飲み下せない、いや、何度読んでも駄目かもしれない。 それほど…

快晴の新宿シティハーフマラソン

RUN

聖地・国立競技場に入ると歓声につつまれた。赤いトラックの踏み心地はやわらか。前のランナーたちがスタンドに向かって手をふっていたので、自分もマネして余裕ありげな表情で両手をふってみた。第1コーナーから第2コーナーへ、前を走る選手たちを抜いて…

シャベルの日

身体がだるくて終日寝てばかりいた。 昨日、普段使わない筋肉をつかったせいだ。今月8日、雑草や葦などを刈った土地を、シャベルで終日掘り返していた。今年の田んぼは、新たな耕作放棄地を開墾することから始める。掘っていると、木の根っこみたいなのが縦…

NHKスペシャル「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」第1回 ”外交敗戦”孤立への道

現実を見誤った楽観主義と場当たり的対応、そして相反する動きをコントロールできない統率力の欠落――それは昔も今も、政府や企業をふくめた日本人の集団の多くが、性こりもなく繰り返している失敗の3大要因かもしれない。いや、とくに日本人とくくる必要は…

クラシタという肉牛の肩あたりの部位は、なんだか肉の中トロめいた脂肪の入り具合で、ちょっと驚いた。ハラミのボリューム感とくらべると、より繊細で上品な味わいがある。稲刈り後に出かけた、千葉県旭市の焼肉店「今久」の裏メニューのひとつ。裏だけに一…

柏原選手の覚悟

今回も見事に第5区で区間賞を獲得して往路逆転優勝を果たした柏原選手の、レース後の涙に強い印象をうけた。それまでのレースでは不調だった、彼の苦渋の一端が垣間見れたからだ。それをより味わい深いものにしたのが、翌日の新聞で紹介された柏原のコメン…

しみるゼラニウム

昨年暮れ、お正月の花とは別に、リビングテーブルと洗面台にそれぞれ置く小さな草花を買った。新年をむかえる家内に、草花の緑葉とその息吹きがほしかったから。その中のひとつにゼラニウムの鉢があり、今それはクリーム色の洗面台に置いている。 花びらより…