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衛星放送のBS-iで、ヴィム・ベンダース監督のドキュメンタリー映画『ブエナビスタ・ソシアルクラブ』(ASIN:B00005HKJ7)を久しぶりに観る。ライ・クーダーが、キューバの老ミュージシャンたちを集めて同名アルバムを製作するプロセスと、米国ニューヨークでの…
たとえば、台湾の候孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の名作『非情城市』(ASIN:B00008BOFR)。その中でぼくが忘れられないのは、映画の終わりに、家族が箸の音をシャカシャカさせながら食事をする場面だ。ひとつの家族に焦点を当てて、第二次大戦後の台湾の現代…
鷲を思わせる鋭い眼ざしと、その野太い低音の声。いざ話し始めると、アンゲロプロスは70歳目前とは到底思えない精気を放つ。 今回の映画祭でワールド・プレミア上映された『THEO ON THEO』は、彼の映画の日本語字幕担当である、作家の池澤夏樹が、ギリシャ事…
生まれて初めて観たアンゲロプロスの映画が、マルチェロ・マストロヤンニ主演の『こうのとり、たちずさんで』だった。91年制作だから、おそらく11、12年前のことで、当時のガールフレンドと一緒に出かけた。でも映画終了後、自分一人が堪能していて、彼女は…
マイッた。上映途中に、居眠りしちまった(^^;)。多少疲れていたせいもあるが、映画に食傷したせいも半分ある。 1976年、狩猟に出た6人の男たちは、雪山で一人の死体と遭遇する。30年近く前の内戦時代のゲリラ兵の死体だった−その導入から、その6人の…
映画祭2日目。アンゲロプロス監督『旅芸人の記録』を観ながら、エゴン・シーレが描いた自画像のことが頭にうかんだ。 僕の仕事部屋の、机の前に張られたカレンダーの上にもシーレの自画像が飾ってある。オレンジ色のシャツと、青に緑を少し混ぜたような薄汚…
今日からテオ・アゲンロプロス映画祭が、東京・国際フォーラムD1で開幕。彼の12作品がまとめて観られる映画祭は、世界で初めてらしい。前の日に電話したが、すでに今日のチケットは完売していた。(といっても全130席なのだが)当日券のキャンセル待ち…
右アンテナ「REAL TOKYO」で発見。「テオ・アンゲロプロス」映画祭今月10日から16日(東京・国際フォーラム ホールD1) http://www.pia.co.jp/pff/angelopoulos/index.html 劇場未公開作品や、作家の池澤夏樹が監督にインタビューしたものをまとめたド…
右アンテナのfrat.jp「特ダネ掲示板」で、「サンダーバード」実写版映画の8月公開を知った。http://www.rbbtoday.com/news/20040629/17273.html オレ、ガキの頃、深緑色の2号機のプラモデルを持ってた。その都度、任務に必要なマシーンを収納して飛び立つ…
最近読んだ多田富雄著『免疫の意味論』(ASIN:4791752430)の受け売りだけれど、HIVウイルスは、自己と認識したものを増殖するという免疫システムを逆手にとり、感染した細胞を当初はあからさまには攻撃せず、むしろその細胞に正常な働きをさせながらそこ…
映画『ユリイカ』(ASIN:B00005V28H)は、バスジャック事件に遭遇して生還したバス運転手(役所広司)と幼い兄妹が、その後、離婚や家庭崩壊をへて、いつしか共同生活を始め、最後には小型バスで旅に出てしまうという物語だ。 小津フリークとしてはモノトーン…
皆さ〜ん、学校から図工の時間がどんどんなくなっているのをご存知ですか? 以前、このスチャラカでもお伝えした、品川区の公立小学校の図工の時間を2年間撮りつづけたドキュメンタリー映画が5月1日から公開されます。(スチャラカ3月18日分id:rosa41:2004…
久しぶりに試写会に出かけた(実は16日火曜日午後)。写真家兼映画監督の本橋成一さんが応援している映画だ。東京・品川区のある公立小学校の、題名どおり、図工の時間を2年間近く追いかけて作品化した映画。 結論から言うと大満足。観る者の心に羽根をは…