2007-01-01から1年間の記事一覧

YUKI『JOY』〜宇多田と双璧のポップソング・ライター

ひさしぶりに、午前4時半まで原稿を書いていた。『JOY』の最後の曲『Home Sweet Home』を音量を絞ってリピートしながら、けっこう書けた。最終的には少し校正するだろうけれど、大きな流れは書けた気がする。今日はこれで寝よう。原稿内容と割とシン…

男子、いざ厨房へ(3)サンマの梅干煮〜骨まで愛してほしかった

「骨まで〜 骨まで〜 骨まで愛してほしかった〜♪」 故・城卓矢の1966年のヒット曲「骨まで愛して」って、すごいタイトルだよな。えっ、知らない?当時3歳のぼくも知らないはずなんだけど、懐メロ番組で観て、そのサビの部分だけ覚えたにちがいない。詩…

石井苗子著「『元気』をこの手に取り戻すまで」、朝日新聞10月7日書評で紹介! 

どうやら石井さんの新刊が、朝日新聞の書評欄で紹介されたらしい。じつは、今月4日発売の18日号『女性セブン』の人物ルポ連載「新・われらの時代に」でも、石井さんの本にもとづく記事が掲載されたようです。 自己嫌悪や厭世観、あるいは自殺への衝動とい…

NHK総合「人生の歩き方」見城徹〜圧倒的なる放熱上手 

角川書店時代、見城さんは、人気作家の五木寛之が書いたエッセイやら小説を片っ端から読んで、逐一感想の手紙を書き送ったエピソ―ドが秀逸。だんだん気持ちが萎えてきた15通目に、五木夫人の代筆でお礼のハガキが届き、25通目の手紙で、「ぜひお目にかか…

佐野眞一さんの言葉

「ノンフィクションは固有名詞と動詞の文芸である。形容詞や副詞の修辞句は時を経て腐るが、名詞と動詞は腐らない」(佐野眞一著『私の体験的ノンフィクション術』)

ナット・キング・コール

少しすすけたような青空の下、暮れなずむオレンジ色のかたまり。最寄り駅からの帰り、遊歩道に入ると突然それがあらわれた。遊歩道には、ウォーキングする初老の男性、彼を静かに追い越す若い女性ジョガー、補助輪をつけて遊歩道を横切るミニ自転車練習中の…

男子、いざ厨房へ(2)〜カボチャのパッと煮で、あなたもデキルおやじ仲間?! 

プチ”独身”生活のリズムがだいぶ出てきた。 朝の体操も、以前どおりスムーズにできる。洗濯機を稼動しつつ、朝食をとり、食後に洗濯物を干し終えると、食後は軽く散歩に出て、帰りにス―パ―で買物して戻る。う〜ん、我ながらナイスな主夫生活ぶり。奥さんがい…

速報 東京マラソン42・195キロに初出場決定!人生で一度も走ったことない距離なんですが・・・(^^;)

Run

なんとなく予感があった。 今回の腰痛は、東京マラソン出場へ向けた神様からの試金石ではないか、というまるで根拠なき予感が。募集締め切り日ぎりぎりに、応募メールを送信したのも良かったのかもしれない。思わず、水戸黄門のテ―マ曲を口ずさみそうになる…

今日のイチオシ〜柳美里と養老孟司の言葉 

ひさしぶりに、ネット上で面白い言葉に出くわした。「日経ビジネスエクスプレス」web上の、「柳美里、養老孟司と語る」。しゃべらない昆虫を通して、現代を照射する二人の言葉はとても鋭敏。「現代社会は見るな、触るなと言っているように見える」、「みんな…

宮成なみ『奇跡のごはん』、3000部増刷決定! 

先日、めずらしく母から電話をもらった。 以前、送っていた2冊の本を読み終えたらしい。とりわけ食べ物と健康がテ―マの『奇跡のごはん』は、気に入ってくれたらしい。「すごい女性やなぁ」「彼女もそうやけど、お母さんがすごい人やなぁ」などと、少し興奮…

「ミャンマー軍による長井健司さんの殺害とビデオテープ押収に抗議する」ブログ

テレビ会社勤務の友人からメールが転送されてきた。ミャンマー軍による長井健司さん殺害に抗議するブログが、メールでの署名運動を展開している。長井さん殺害への抗議と、彼が命がけで撮影したビデオテープの返却を、ミャンマー軍事政権に求める署名メール…

伊藤敦個展「”777”」(プロジェクトスペースKANDADA) 

パチンコをテ―マに、その違法廃棄が社会問題にもなっている、廃材のパチンコ台を素材として活用した展示。パチンコを通して見えてくる国家、財貨の循環モデルなど探っていくもののようです。「”777”」は先週28日(金)から、10月20日(土)まで開催…

NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」放送開始 

NHKの方から、新番組のお知らせハガキが届いた。「どんと晴れ」に続く朝の連続ドラマ小説「ちりとてちん」。大阪を舞台に女流落語家を目指す女の子の物語。1月に放送された拙著原案、土曜ドラマ「スロースタート」のプロデューサーと演出家の方々が担当され…

男子、いざ厨房へ(1)〜たたきキュウリの南蛮びたし 

永田野菜の創始者、永田照喜治さんのご自宅に取材でお邪魔したときのこと。美味しい野菜をたくさんご馳走になった。野菜を細かく刻んで酢飯の上にかけ、調味料は一切使わずに野菜の甘みや辛味だけで食べる五目ちらしとか。そこで生キュウリが出されたのだが…

柳田邦男『空白の天気図』〜事実をもって語らせることの凄み 

20数万人と2012人。 前者は、原子爆弾が投下された広島の死者および行方不明者数。後者は、その約1ヶ月強後に広島を襲った、枕崎台風での死者および行方不明者数だ。同台風の広島での犠牲者が、なぜ上陸地の九州全体の犠牲者数の4倍近いのか。戦争の…

太陽と北風 

自分と眼を合わせず伏し目がちな相手に、少しずつその目線を上げさせて自分に正対させたときの、インタヴューワーの喜びはとてつもなく大きい。 ぼくは「あなたの話をぜひ聴きたいんです」という熱意を、ときに早口になる舌ったらずな言葉でひたすら彼に送り…

「身体に楽なことは身体に悪い」 

腰を痛めてから、座るものに敏感になった。いままで持ち得なかった感覚だ。 たとえば、現在、仕事場の椅子はリビング用の背もたれのついたものを使っている。奥まで深く腰掛けてパソコンを打つ分には、まるで疲れなくなった。バランスボ―ルや、リクライニン…

祝!最後っ屁の福田内閣 

たぶん、こういうのが最後ッ屁。 ジリ貧自民党も、なかなか洒落っ気がある。でも、総裁選に群がるワイドショーで、福田首相の、3年前の知らばっくれ年金未納問題を取り上げたところは、あったのかしら?まっ、何事も面白ければいい人たちだから、サラリ―マ…

VIPな気分で 

三連休最終日、取材で東京メトロ「東陽町」へ。駅から少し歩くと、右写真の親水公園に出くわした。親子連れでにぎわっていて、休日にふさわしいホノボノしたまったり感に満ちていた。 で、そういう庶民の皆さんを尻目にね、ぼくは1時間タクシーで都内漫遊と…

{DVD]ピクサー映画『カーズ』〜事実と虚構の交差 

友人に薦められた本や映画にグッとくるのは、なぜか自分で選んだものよりもうれしい。 しかも、以前、スティーブ・ジョブズがピクサー映画での成功からアップルに復帰する軌跡を追った、ノンフィクション『iCon』を読んでからピクサー映画には興味をもってい…

見えない身体(7)〜寂しきリバース(rebrith)

感覚 見るもの、聞くものがほとんど意味不明というのは、海外旅行の不安であり醍醐味だ。 21歳で韓国ソウル市に1年間留学した際、ぼくは開き直って、まるで赤ん坊に戻ったような自分を、めいっぱい面白がることにした。なにせ、生活開始1週間あまりで、水ぼ…

『奇跡のごはん』が、東京新聞9月8日朝刊で紹介されてました f(--;;) 

す、す、すみません。愛読紙にもかかわらず、『奇跡のごはん』のミニ書評が掲載されていたのを見落としていました(^^;)。東京新聞9月8日付け朝刊の「くらし」欄の新刊紹介。しかも装丁がカラー掲載、ありがとうございます。 (前文略)母親が工夫した…

茂木健一郎さんのブログの言葉に勇気をもらう 

web

右のアンテナにある、茂木健一郎さんのブログを読んでいて、以下のパラグラフに心臓丸ごと抱きすくめられた。 日本がどうあれ、世界がどうあれ、 自分の内側に大切なものがあるならば、 そのロジックを追って、誠心誠意、 寄り添い、起こる化学反応の中から …

見えない身体(6)〜自分のヘンな歩き方に気づかないオレ

「いやだぁ、びっこ引いてるじゃないの」 近所に買い物に出かけた際、奥さんからそう言われた。自分では普通に歩いているつもりなのに、まだ無意識に右足に体重を乗せるのを避けていたようだ。自分ではまるで気づかなかった。2週間前からついたのだろうクセ…

見えない身体(5)〜意識が筋肉を傷めるという悪循環 

ズドーンという感覚が右腰に拡がる。 何度目かの針を打たれたとき、初めてそんな衝撃をおぼえた。すると不思議なことがおこる。筋肉がしこっていて、Hさんが何度揉んでくれてもなかなかほぐれなかった部分が、嘘みたいに柔らかくなった。2度目の通院でのこ…

見えない身体(4)〜生活改善 

最初の治療後、いくつか取り組んだことがある。 まず、仕事場の椅子をリビングの固い椅子に変えた。室内でスリッパを止めて裸足で歩くようにもした。H氏から、リクライニング機能のついた椅子や、身体が沈むようなソファほど腰痛に悪いものはない、そう聞い…

見えない身体(3)〜筋肉と神経は表裏一体 

つづいてマッサージが左腰側にうつると、右ほどではないが、腰骨の上あたりにもかなりの張りがある。 「右側の過緊張に隠れていて、自覚がなかったんでしょうね」 また、Hさんがぽつりと言う。痛めた右腰側に意識が集まるせいで、左側の張りに気づかない。人…

見えない身体(2)〜夏の疲れと冷えに蝕まれる 

右腰の上辺りを痛めた2日後、ぼくは知人Kさんご夫妻の紹介で、マッサージ師Hさんのマンションを訪れた。 突然の痛み以来、右足に体重をかけるのが怖くて、もっぱら重心を左足にかけ、自宅でも壁に手をついて身体を支えないと歩くのも覚束ない状態。仕方なく…

見えない身体(1)〜激痛と脂汗 

禅問答を気どるつもりはない。 ただ、身体には見えている部分と見えない部分がある。そして見えない部分を唐突に照らしてくれるのが、痛みだ。痛みを通して見えてくる身体の内側というものがある。それは身体のクセであったり、日頃の不摂生であったり、寄る…

『奇跡のごはん』、朝日新聞8月31日夕刊で紹介!

ずいぶん、遅い情報ですが、@スチャラカでも紹介した宮成なみ著『奇跡のごはん』が、朝日新聞8月31日夕刊で紹介されていました。彼女の軌跡や、本文の間に挿入した簡単でひと手間かけた料理レシピ、そして彼女の「絶望」と「希望」を行き交ったジェット…