2009-01-01から1年間の記事一覧

高尾山トレイル(2)

Run

デスクトップが壊れ、仕事の締切も引っ張ってしまい、バタバタしていたら更新できませんでした。遅ればせながら高尾のつづきを―。 結局、最初の6キロで1時間かかった18キロトレイルは、自測3時間10分ほどでゴールした。約1週間の出張もあって、あま…

高尾山天狗トレイル09(1)

Run

ここで何キロですかと訊くと、大会スタッフの「6キロです」という答えに、質問したことを後悔した。スタートから約1時間。黙々と山を登り終え、そこから起伏に富んだ山間をしばらく走った後だった。そろそろ全コースの半分、9キロぐらいかなと思っていた…

「かばんはハンカチ」、17日(土)付け東京新聞で紹介

川田修さん著『かばんはハンカチの上に置きなさい』(ダイヤモンド社)が、東京新聞16面の暮らし欄で紹介されました。ありがとうございます。金曜日夜、東京駅丸の内口のオアゾ丸善1階エスカレーター裏の話題本コーナーに、2冊正面積みで置かれていまし…

謙虚な言葉の使い方

「私の話に一緒に泣き笑いしてくれて、私にはない視点を教えてもらえて良かったです。最初は私が自分で本を書こうと思っていましたが、荒川さんの力をお借りすることに決めました。どうぞ、よろしくお願いします」 身に余るお言葉をありがとうございます、と…

減速企画2回目記事(日経ビジネスアソシエ・オンライン)

大卒でも大工になれる会社、平成建設の2回目記事が掲載されました。「常識」や「世間体」にとらわれない強さ、ご笑覧ください。

北島敬三「1975−1991 コザ/東京/ニューヨーク/東欧/ソ連」(恵比寿・都写真美術館10月18日まで)

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その痩せた身体は、たぶん身長150センチ前後。彼女の褐色の顔には不釣合いな大きい鼻と口が少し歪み、誰かに毒づいているようにも見える。その大半が白髪の、しかも逆立った髪の毛が、その印象をことさら際立たせている。年齢は60代後半だろうか。 19…

佐藤哲郎写真展「andymori」(高田馬場シミズクリティブスタジオ・10月23日まで)

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「いきいきとした」という言葉をたまに見かける。 だいたい、その後には「表情」とか「映像描写」とかいった言葉がつづく。でも、じつはこれがかなりクセモノ。感想としては使いやすい言葉だが、小説でも写真でも「いきいきとした」表現そのものを創りあげる…

川田修『かばんはハンカチ』(ダイヤモンド社)

人生ぃ、苦ありゃ〜 楽もあるさぁ〜♪ 外資系生保セールス、川田さんの本が好調です。八重洲ブックセンター週間ランキング(ビジネス部門)2位、ダイヤモンド社週間ランキング2位。全国でも順調に売れているようです。 誰にでも、すぐ真似できるノウハウ、…

高学歴大工たちが仕事に求める実感〜日経ビジネスアソシエ・オンライン

「減速生活者(ダウンシフターズ)」第3弾が本日アップされました。「高学歴大工たちが仕事に求める実感」です。第1回目のテーマは、静岡県沼津市にある平成建設という会社で働く若手社員たちの仕事観。アクセス数も好調。ご感想などあれば、コメント欄に…

20年ぶりの再会

変わらないな。 龍さんも変わらないですよ。 とっさに固い握手をしながら、互いにそう言い合うと頬がゆるんだ。一方で、20年ぶりなのに、おれは変わってないのか、という一抹のさみしさも覚えた。・・・ただのないものねだりか。 43歳の割に彼は若い。体…

ほんとうのこと

Run

足が止まった。自分の意思とは無関係に身体が走ることを止めてしまった。その瞬間、ああっと思わず声が出て、ふいに仰ぎ見ると、夜空に雲がかかった朧月(おぼろづき)があった。中秋だった。 次の瞬間、声も出さずに苦笑させられた。腕時計を見ると、走り始…

高尾山トレイルへ向けて

Run

上りは胸をはったまま上体を倒しつつ、膝頭をリズミカルに上げて駆け上がる。その際、背後へ大きく引いた肘と肩甲骨の動きで走りのバランスをとる。このとき注意すべきは力まないこと。息を吐き出しながら、あくまで全身の大きな動きだけで駆け上がるイメー…

阿奈井文彦『サランへ 夏の光よ』(文藝春秋刊)

おおっ、とうとう、おれも幻影を見るようになったかと思ったよ。 4人部屋病室の、入口に近い右側ベッドであぐらをかいて座り、黙々と新聞を読まれていた阿奈井さんが、少し上目づかいでそういわれた。低音がよく響く、聞きなれた柔らかな声と、どこか自虐的…

一方的に「まいった」話

えっ、マジかよ。仕事をする気がいっぺんに失せた。朝の散歩と体操を終え、今年2回目の熱いお茶をすすりながら朝刊をめくり、さあ、原稿書こうとパソコンを立ち上げたときだった。 中村獅童って、今度は黒木メイサと付き合ってるみたいよ。・・・完全にカブ…

三木成夫著『海・呼吸・古代形象』(うぶすな書院)

前回の鯵の頭につづいて蟷螂(カマキリ)の頭の話。 三木の同書によると、カマキリは交尾の最中にメスがオスの頭をバリバリ食べ出すという。オスの頭が卵子の養分に早がわりしていく。同じオスとしては、なんともはや痛ましい。 江戸・元禄の俳人である宝井…

鯵(あじ)の開きと水

なぜだと思いますか。 JR沼津駅前から乗ったタクシーの運転手さんがそう言った。魚が新鮮だから、ですか?とぼくがたずねると、それもありますね、この辺は沼津港から揚がったものが多いですから。でも、もうひとつ理由があるんですよ、思わせぶりに彼はそう…

「情報デザインって何だろう?」(at東京ミッドタウン <シンク・ジ・アースプロジェクト>)

たとえば、十数匹の犬をどうデザインするのか。 その際、「LATCH」という方法があるという。それぞれ頭文字をつなげた略称で、「L」はロケーション(位置)、「A」はアルファベット、「T」はタイム(時間)、「C]はカテゴリー(分野)、「H]はヒエラルキー(…

二神能基著「『子供のために』を疑う―10代の子供を伸ばす7つの知恵」(朝日新書)

今日、打ち合わせに向かう途中で東京駅構内の書店に入ると、もう平積みされていて、3冊ほど減っていました。むふふふふふっ。 そもそもの発端は、昨年、秋葉原で起きた無差別殺傷事件。 私も編集協力させていただきながら、ようやっと1冊になりました。書…

朝型生活へ転換中

きっぱりと晴れわたった、少し高い空。 まだ夏の名残りをのこす強い日差しと、遊歩道の両脇につづく植物の緑の照り返し。 湿気をふくまない清涼感のある風と、ゆれる木槿(むくげ)の白い花びら。 そんな光景や匂いを胸いっぱい吸い込んで、近所の遊歩道を散…

川田修著『かばんはハンカチの上に置きなさい』(ダイヤモンド社)〜外資系トップセールスマンの極意

発売1週間もしないうちに2000部増刷のお知らせがありました。この不景気に、なんかスゴイ。都内では店頭にない店も多く、全国的にも出足好調とか。 プルデンシャル生命保険のトップセールスマンの、明日から真似できる小さなルールが満載です。でも、よ…

想田和弘監督ドキュメンタリー『精神』〜健常者と精神病患者の境界

「あれは、大国主命(おおくにぬしのみこと)のことでしょ?」 A君から背中ごしにそういわれた瞬間、うわっ、すげぇ〜洞察力!と驚いたことがある。その映画を観て、大国主命と結びつけるなんていう発想がぼくにはなかったからだ。それはじつに鋭敏な読解力…

減速生活者連載(高坂氏最終回)

連載第4回の記事「お金の使い方で世の中を変える可能性」が掲載されました。ご笑覧ください。 次回からは、大豆レボリューションなどのユニ―クな取り組みで、都市生活者と農家などの交流をうながすNPO「トージバ」の代表が登場します。

モンゴル800『神様』〜素手の拳(こぶし)みたいな歌

ありふれた言葉をつなげて、どこにもない歌をつくる。 彼らの01年のヒット曲『あなたに』に感じたことを、今日テレビで聴いた『神様』にも同じように感じた。 「元神とヨリを戻したいの」 たとえば、『神様』にそんな歌詞がある。「元カノ」のように神様を「…

田口ランディ『時の川』〜原爆落ちて山河あり

小説の登場人物が口にした言葉を、その足下にぽとりと落してみせる。 さすが、というほかない。原爆をテーマにしたランディさんの小説『被爆のマリア』にある『時の川』という短編の話。 その場面の登場人物は二人。被爆経験者で、修学旅行にやってくる学生…

減速生活者連載〜日経ビジネスアソシエオンライン

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オーガニック居酒屋経営、高坂勝さんの第3回目の記事「『生きる知恵』を手作りする」が掲載されました。ご笑覧ください。

ひとつのことをコツコツと続けていれば、時おり、神様からのご褒美とも思えるような出来事に直面することがある。 ヴァイオリンとアコーディオンのデュオ「シエスタ」から、嬉しいメールが届いた。7月、渋谷文化村の「パリ祭2009」で、劇作家の野田秀樹さん…

東京新聞❤(ラブ)対談記事「戦後64年 平和への忘れもの」

15日の続きです。 安田 飯田さんの話をお聞きしながら、日本の兵士たちもチェスの駒のように死んでいったのではないかと思いました。ただ戦争を経験していない私が、彼らの声をどこまで伝えることができるのかと、私自身に対する不満はありました。イラク…

東京新聞❤(ラブ)〜86歳の元BC級戦犯VS22歳のフォトジャーナリスト対談「戦後64年・平和への忘れ物」(8月15日付特集20・21面)

新聞記事を読みながら、こんなに何度も唸(うな)ったのはひさしぶり。たとえば、対談の中盤にこんなやりとりがある。ちなみに飯田さんが元BC級戦犯で、安田さんが上智大4年生のフォトジャーナリスト。 安田 飯田さんの世代はひとつの統一された思想を共…

仕事で自分をつくる人

ひょんなご縁から、高度成長期にご活躍された元銀行家の方のお話を伺っている。これがおもしろい。既成概念を嫌い、オンリーワンな仕事への嗅覚が鋭い一方、融資の際には、自分なりの方法論で考えうるかぎりの慎重を期す。仕事の入口と出口の振れ幅が大きい…

MXテレビ「勝手に観光協会」〜みうら・安斉コンビは必見

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ムシムシしてだるい。なんか寝起きも悪く、ついつい布団から離れづらくてダラダラしてしまう。 こんな時期に最適な番組を見つけた。MXテレビ土曜夜10時から10時半までの『勝手に観光協会』。文字通り、みうらじゅんと安斉肇が日本各地を勝手に観光する…