日誌

念願の炒り番茶 

夕方前、晴れやかな気持ちで土手を歩く。思いの外、いい取材ができたせいだ。誰も知らない、輝きのある言葉を今、自分だけが知っている。そんな気持ちの高揚感をかかえて、見晴らしのいい土手を歩きたかった。この昂ぶる思いと喜びは、書き手冥利に尽きるも…

空白の1日と、28年目の対話 

江川卓と小林繁。先週末、2人のツーショットに思わずシャッターを切っていた。 2人が登場するらしい、テレビCMの撮影模様を、江川が司会をつとめるスポーツ番組で放映していた。2人が直接言葉をかわすのは、今回が初めて。あの「空白の1日」事件で、江…

ナット・キング・コール

少しすすけたような青空の下、暮れなずむオレンジ色のかたまり。最寄り駅からの帰り、遊歩道に入ると突然それがあらわれた。遊歩道には、ウォーキングする初老の男性、彼を静かに追い越す若い女性ジョガー、補助輪をつけて遊歩道を横切るミニ自転車練習中の…

宮成なみ『奇跡のごはん』、3000部増刷決定! 

先日、めずらしく母から電話をもらった。 以前、送っていた2冊の本を読み終えたらしい。とりわけ食べ物と健康がテ―マの『奇跡のごはん』は、気に入ってくれたらしい。「すごい女性やなぁ」「彼女もそうやけど、お母さんがすごい人やなぁ」などと、少し興奮…

太陽と北風 

自分と眼を合わせず伏し目がちな相手に、少しずつその目線を上げさせて自分に正対させたときの、インタヴューワーの喜びはとてつもなく大きい。 ぼくは「あなたの話をぜひ聴きたいんです」という熱意を、ときに早口になる舌ったらずな言葉でひたすら彼に送り…

VIPな気分で 

三連休最終日、取材で東京メトロ「東陽町」へ。駅から少し歩くと、右写真の親水公園に出くわした。親子連れでにぎわっていて、休日にふさわしいホノボノしたまったり感に満ちていた。 で、そういう庶民の皆さんを尻目にね、ぼくは1時間タクシーで都内漫遊と…

ブログパーツ「ちょんまげ課長」見参!〜コーヒー・ブレイクにどうぞ 

気に入った! 最新日誌右側にブログパーツ「ちょんまげ課長」をダウンロードしました。まずアニメ画面下の「第○○話」の部分をクリック。しばらくすると、「ちょんまげ課長」のサイトに自然と変わります。そこで「ちょんまげ劇場」のタグをさらにクリックする…

ようやく歩行可能

ようやく何にもつかまらず、ゆっくりと歩けるようになったので、近所の整骨医院へひさしぶりに行ってきた。結論は、元々、左側に身体の重心がかかりすぎていて、それが筋肉疲労にともなって顕在化して、骨盤が歪んでいる。だが悪いのは左側で、左側に重心が…

体調不良

金曜日の朝から体調不良です。同日朝から取材のため、傘を杖代わりになんとか仕事は無事終えましたが、帰宅後、腰痛のために寝たきりになりました。26日には1時間走もこなしていたんですから、人間の身体なんて本当にチョロイもんです。本日2日になって…

ミクシィからのアクセス、なぜか急増中 

先週あたりから、ミクシィからこのブログへのアクセスが急増中だ。1日にミクシィからだけで100件超というのは、ここではかなり多い。だが、ぼくはミクシィに参加していないので、そのターゲットがどの日のものなのかがわからない。うれしいような、でもち…

猛暑をしのぐ愉しみ茶2種〜心地よくだまされたい生き物 

いくらお茶好きとはいえ、夏の只中で熱いお茶は飲みたくない。 そこで夏はいつも2リットルの水に、麦茶の紙バック2個を入れ、冷蔵庫で冷やして愛飲していた。ところが、今年は食後や仕事の合間に愉しめるお茶があらわれた。キリン生茶の醍醐味だ。この濃く…

真夜中のエール

「ファイト」 すれ違いざま、思わず小さな声で彼に声をかけていた。彼の耳に届いたかどうかはわからない。むしろ、そんな曖昧さをこそ担保する声量だった。 先の日曜の夜12時すぎ。近くの公園を30分ほど走ってから、遊歩道で整理体操前のウォーキングし…

『日経ビジネス』の表紙を、安倍首相と元ニ―トが飾る時代 

定期購読している雑誌に、自分の知り合いが載っているというのも奇妙なもんだ。一瞬、絶句しちゃったよ。しかも安倍首相との”変則”2ショット。今週号「日経ビジネス」の特集タイトルは「王子とニ―ト 若者を浪費する日本社会」。しかも合併号の特集だ。表紙…

鵺(ぬえ)ジャパン、ふたたび大量増殖中

「鵺(ぬえ)」とは、想像上の動物。頭はサル、身体はタヌキ、手足はトラ、尾はヘビ、声はトラツグミ(?)に似ているという。そこから転じて、正体のわからない人物や、あいまいな態度を意味する。 教室でも職場でも、誰か弱ってるヤツを見ると、よってたか…

もはや大手都銀は時代錯誤の斜陽産業

「サラ金並みのエグイ商売ですねぇ」 人目もかまわず、思わずそう声をあげてしまった。近所の大手都銀2階のカウンタ―でだ。そう、わたしは相変わらず大人気ないヤツである。 ある雑誌で書いた記事(英文翻訳後に掲載されたもの)が、アメリカの関連雑誌で転…

身体の声に耳をすます〜森永のビターチョコレートが欲しくなるとき 

長い原稿を書いていると、森永のビターチョコレートが欠かせない。ピーマン頭で必死に無い知恵をしぼるせいだろうけれど、原稿をうんうんうなりながら書いていると、甘いものが無性に欲しくなる。そのときのために、うちの冷蔵庫には、森永のビターチョコレ…

元記者仲間のグワッと広がる人生をながめる幸福感〜「オーヴァー・ザ・トゥディ!?」 

少しの勇気をもって一歩踏み出すだけで、何かが変わる。時には大きく変わる人もいる。 夕刊紙記者から、ベトナム株の情報提供と、日本初の投資教育SNS事業などを始めた宇都宮さんの「社長日記」を久しぶりに覗いてたら、ドキドキしてきた。彼はすでにベト…

僕にとってカッコイイ大人とは―ひさびさにテレビ界の重鎮に感じたもの

「カッコイイ〜」 エレベーターが閉まると、思わずそうつぶやいてしまった。同行のカメラマンなどに笑われた。ひさびさにカッコイイ大人に会えた。テレビ界の重鎮Sさんとしておく。 では、何がカッコイイのか。66歳にしてなお情熱的に仕事について語れる…

なぜかゲイカップルな火曜日 

あのなぁ、たぶん、あのお姉さん、俺たちのこと、ゲイカップルやと思ってたわ。友人と2人、お揃いの銀色ママチャリで五反田駅近くの疾走しながら、その友人が言う。 フフフフフッ、たしかに平日の昼下がり、普段着の野郎2人でチーズケーキとパンナコッタに…

「もっともっと」時代が終わらない 

介護のコムスン、英会話のノヴァと、企業不祥事が相次いでいる。 どちらも顧客不在の、身勝手な儲け至上主義の破綻という構造も似ている。テレビなどの広告を活用して、市場シェアの過半数を占めている点までソックリ。かつて隆盛を誇った消費者金融も、同じ…

野茂英雄がメジャーでの登板時、佐野さんの曲を流していたとはね

「You tube」で佐野元春と入力すると、「2000年のイノセント」と題するテレビ番組の録画がヒットした。メジャー時代の野茂英雄、吉井勇人両投手と、佐野さんの対談番組。近鉄時代の野茂のピッチングを観た佐野さんが「彼には会っておかないと」と自ら出…

桑田真澄39歳、ヤンキース戦でメジャーデビュー〜何の変哲もない言葉の行間 

ブラウン管を見ながら、なんかグッときたなぁ。ブルペンから18番の背中が揺れながらマウンドへ向かう姿に、ぼくの心も静かに共振していた。39歳のメジャー挑戦で、なおかつオープン戦で大怪我までして、地道なリハビリを経て実現した登板。誰にでも立て…

毛穴をひらく からだをひらく 心をひらく

遅くおきて朝昼兼用の食事をとる前に、渋る奥さんを誘ってウォーキングに出る。遊歩道には、色とりどりの紫陽花が咲き誇っていてたのしい。近づく夏の暑苦しさを、束の間忘れさせてくれるような涼しげな佇まい。涼しい風と呼応する小さな滝めいても見える。 …

鎌倉トレイルランに向けて

今日は夕方から40分ほど軽く走ろうと出かけると、雲行きが怪しくなり、雷が曇天を走るのが見えた。走っている途中からあいにく土砂降りに。35分ほどで切り上げたが、割と気持ちよかった。7月に鎌倉でトレイルラン講習会への参加を決めた。山道でのラン…

青い紫陽花 

取材を終えて最寄り駅につくと、まだ小雨がふっていた。 傘がないので足早に家路をいそいだ。なじみの遊歩道までくると、見慣れた紫陽花の葉の間にまだ青き花弁を見つけた。そのまま通り過ごそうとして足を止め、少し引き返してデジカメで撮った。 ぼくが厄…

今、倒錯ブーム

昔、折り紙で「だまし舟」というのがあった。逆T字型の小舟の帆先を持っているはずなのに、少し折り方を変えられると、舟の先か後ろを持っている状態にさせられてしまう。倒錯とはまさにあれで、さかさまになること。あるいは混乱すること。 政治家は、地元…

欧州CL決勝戦〜普段どおり戦えることの強さ 

昨日は博多日帰り出張。取材が長引き、楽しみにしていた秀ちゃんラーメンも食べずに空港へ向かわざるをえなかった。気を取り直して、今朝は少し早起きして、サッカ―の欧州CL決勝戦をビデオ観戦。ちょっとしたトラップミスも許されない中盤の濃厚な攻防を満喫…

本橋成一「写真と映画と」(銀座ガーディアン・ガーデン) 

北海道のあるチーズを持って、銀座の本橋成一回顧展「写真と映画と」を訪ねた。本橋さんの太陽賞受賞作「上野駅の幕間」や「炭鉱(ヤマ)」を初めて観た。新聞紙を敷き詰めて酒盛りしている男たち、線路にむかって立ちション中のオジサン、列車で故郷に帰る…

日高山脈を望みながら 

ジャガイモの種芋が植えられた畑に、マルチとよばれるビニールをかけた。長さ100m弱を1本と約50m1本で、合計150mほどか。畑とビニールの隙間が空くと、強風で飛ばされてしまうので、大きな石でビニールを押さえながら、周囲の土をかけ、ビニー…

トマト苗の鉢の雑草を 

雑草取りは面白い。北海道のある牧場のビニールハウスで、ぼくはトマト苗の小さな鉢に伸びた雑草を切る作業をしていた。高さ20センチ程度の、実はないくせに、その緑の茎と葉はトマトの強い匂いをはなつ。直径7センチ、深さ10センチの鉢の土の養分をそ…